こんにちは!辻浦です☺
今回は、タイトルの通り図面についてのお話です。
注文住宅を建てる際に、ハウスメーカーや工務店によって図面の数(種類)が違うのは知っていましたか?
実は、かなり図面の量に差があるんです!
特に今回のテーマ「展開図」を描かないハウスメーカーや工務店は多いです。
それは展開図が無くても、「平面図」と「立面図」だけでも家は建つからです。
では「展開図」とは何か。なぜ必要なのか。
まず展開図の読み取り方ですが、具体的に洗面脱衣室に絞って説明します。
上記の平面図は、皆さんよく見たことがあるのではないでしょうか。
建物の各階を水平面に切断して真上からみた図面です。これは、家全体の間取りがよくわかりますね。どこになにがあるのかはわかりますが、これだけでは、窓の高さ、収納の高さなどの情報は読み取れません。
そこで展開図が必要になります。展開図は、各部屋の四方の壁を見た図面。つまり平面図をAからDの方向でみた4つのパターンを図面にしたものです。
窓の位置、カウンターの高さ、収納の形状や収納量などを読み取ることができます。
お施主様にとっても、空間の具体的なイメージがわきやすいと思います。ここの収納はもっと欲しいとか、平面図では読み取れない要望もモレなく考えることができます。
ここからさらに、木材の部分は種類ごとに色を付けたりと、お施主様がより理解しやすいような工夫を施します。
未来住建では、展開図からさらに部分的に「詳細図」も描きます。
大工さんに一つずつ造作していただくことが多いので、高さや幅など細かく指定をします。
既製品ではできない空間の活用の仕方や、お施主様の細かなご要望も造作だからこそ叶います。
造っていく中で、分かることもあるので、現場の職人さんからもっといい提案がでてきたりもします。
細かく指示することで、現場とのコミュニケーションも活発になりますし”いいものづくり”をする上では、非常に重要なことだと思います。
お施主様と現場との認識ズレも防げますしね。
図面は他にも天井伏図や電気図面などまだまだたくさんあります。
A3でだいたい100枚近くになりますので、お施主様には製本してお渡ししております。かなり分厚い本です…
製本の表紙の色もお施主様をイメージしたカラーにしてみたり☺
お施主様は、図面に見慣れていない方がほとんどです。
完成してから、もっとこうしておけばよかったと後悔がないように、より具体的に自分の家をイメージしていただくために「展開図」や「詳細図」は必要です。そして私たち作り手もこだわっていいものづくりをしていくためにも。
注文住宅をどこで建てようか検討されている方は、今回のお話をぜひ参考にしてみてくださいね。