こんにちは。辻浦です。
朝晩かなり冷え込みますね。みなさんお身体ご自愛ください。
今回は、家づくりにおいて大切にしている「抜け感」についてブログを書きたいと思います。
ファッションやメイクで「抜け感」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
住宅でいう「抜け感」というのは、窓を介して視線の抜けをつくることです。
視線の先に窓や空間を設けることで、同じ面積の部屋でも広さを感じることができます。
掃き出し窓を2枚つなげ、リビングと同じ高さでウッドデッキを造ることで、視線が外にすーっと流れて、リビングがより開放的に見えます。外の植栽にも視線がいくので、季節の変化を感じやすく、自然を暮らしに取り入れることで、より心地いい空間になります。窓の位置は外部からの視線や家具の配置等を考慮し、抜け感とのバランスをとることが大切です。
窓だけでなく、透明ガラスで仕切ることで、抜け感を表現することもできます。
2階リビングの一角に設けたカウンター。正面の壁を透明ガラスで仕切ることで、空間に広がりを感じ、奥の窓からの光もはいります。
現在、建築中の住まいも、抜け感を取り入れています。
リビングの掃き出し窓は、借景の緑とつながります。玄関ホールのガラスの格子窓は、2階の光を通しながら、視線が奥に抜け、空間に広がりを感じるようにしました。
キッチンで料理をしているとき、ダイニングで食事をしているとき、リビングでくつろぐとき。それぞれの空間で視線の高さが異なります。
それぞれの空間にいた時に「どこに視線が向いているのか」に注目してみると、抜け感をつくりやすいと思います。
数字からみえる大きさにとらわれず、抜け感を上手く取り入れて、空間に広がりと豊かさをプラスしていきましょう!