こんにちは。辻浦です。
最近は、朝晩の気温が低く、やっと秋を感じますね。
さて。今回は階段について。
家づくりにおいて、階段について深く考える方は少ないのではないでしょうか。間取りや動線の優先順位が高く、デザインとして階段をメインに考えていなければ、位置関係の確認だけで終わる。なんてことも。
階段のデザインは、浮かしてみたり、らせんにしてみたり、色々ありますが・・・、そのデザインの根底にある大事なことは「上りやすい階段」ということだと思います。
特に、築年数の古い家の階段が急で上りづらい経験はありませんか?どの家も同じ高さ、同じ幅の階段がついているわけではありません。
建築基準法に定められている一つのルールとしては、「階段幅75㎝以上・踏み面15㎝以上・蹴上げ23㎝以下」が一般的な住宅の基準になっています。これはあくまでも最低寸法なため、実際に上りやすいかはまた別問題です。
建築基準法と、未来住建の階段を比較してみました。建築基準法は、家の階段としては急すぎると感じる方が多いのでは。しかし、角度を緩くし過ぎても、逆に上りづらくなったり、階段のために室内スペースを大きく取られてしまいます。また、踏み面15㎝は、大人の足のサイズを考えると、狭いと思います。未来住建の階段は「足がしっかりと階段にのること」を重視しているので、踏み面を広めにしています。
段数は、天井の高さとの関係が大きな要因となるので、建物が低くなれば、1~2段少なくなります。
また、手すりも肌触りがよく掴みやすい方がいいですね。
といったように、「上りやすい階段」というのは、蹴上げの高さ、踏み面の広さ、段数など様々な要素があります。
上りやすいという感覚は、個人差があるので、一概に踏み面何センチ、蹴上げ何センチが絶対!とは言えませんが・・・。
そこにも、今までの経験値を踏まえて、意味のある数値にして設計しています。
「2階建てだから階段をつける」当たり前のことですが、 ”ただ階段をつける” だけにならないように、モノづくりをしていきたいですね。